ブランド品は、高い付加価値のついた商品です。基本的に何千円も、何万円もするのが普通であり、同じような商品でもブランド品というだけで価値が吊りあがります。在室等を見てもそう安いものと変わらないものもありながら、何故このように高価なのでしょうか。ブランド品は、名称の通り商品そのものよりもそのブランドを売り物にしています。
例えば、世界的に有名なデザイナーが手がけていたり、王室も御用達にしている等の付加価値がついていたり、長い歴史を誇っていたりといった点です。そして何よりも、ブランド品は高価であるために手に出来る客層が限られるという点も重要です。限られた人しか持っていない限定品であり、所有者はそれだけで特別な世界にいるのだと実感できます。つまりはある種の幻想を提供することが、ブランドのブランドたる由縁なのです。
購入者の自尊心を高めるために、メーカーも色々な工夫をしています。顧客だけが利用できるサービスや、社交パーティーの席を設けたり、定期的に会員限定の情報を提供することで、意図的に一般人とブランド品の所有者との間に格差を演出しています。もちろん、値段に見合う品質を保つために、材料や、製造に携わる人材にも細心の注意を払って選出を行なっています。機械化が進んでも、ブランドの製造メーカーで働く人々の給料は安定して高額であることが、その裏づけとなるでしょう。
このように、全方位にわたって高品質であるからこそ、高額の値札がつけられているのです。